ホクホクの食感に自然な甘みが美味しい焼き芋ですが、皆さんはこの焼き芋の種類、つまりサツマイモの種類って気にしたことあるでしょうか。
一口にサツマイモ(焼き芋)と言っても、その種類品種の数は意外にも膨大、世界では3000種類以上、日本だけでも5~60種類以上が栽培。
例えば、ホクホクとした食感やねっとりとした食感、蜜のような濃厚な甘みやさっぱりとした優しい甘みなど、サツマイモごとにその特徴は千差万別になっているのです。
同じさつまいもという名前でも、その味わい・美味しさはそれぞれが全く異なるというわけですね。
さて、こうやって言われると”その種類ごとの違い”が気になっては来ないでしょうか。
普段自分が食べているあの品種、スーパーで見かけるあの品種はどんな味がするのだろう?そんな興味は生まれてこないでしょうか。
そこで今回は、そんな千差万別のおいしさを持つ秋の味覚「焼き芋(サツマイモ)」の種類別の特徴を大調査。
食感は?甘みは?そして女性陣には見逃せないカロリーは?気になる情報をまとめてご紹介していきます。
紅あずまのカロリーと特徴
「紅あずま」は、茨城県や千葉県などで主に栽培される関東圏でメジャーなサツマイモ。
ホクホク過ぎることもなくねっとりすぎるわけでもない食感に、強すぎずも弱すぎない甘みといった、中間的なバランスの良い美味しさを持つのが特徴です。
焼き芋にしても鮮やかな黄色の色合いを保つことから、見た目が奇麗で美味しそう、目でも楽しめるなど、ビジュアル面からの人気もありますね。
程よい甘みと食感からバターをつけて食べてみたり、牛乳と一緒に頂いたりしても相性抜群。
万人受けする安定感に優れたサツマイモと言えるでしょう。
ちなみにカロリーは、甘みが強すぎない分100g当たり130kcalと控えめ。
バランスの良い特徴から、大学芋やスイートポテトなどのお菓子、サツマイモご飯やサラダなど幅広い料理にも使えます。
紅はるかのカロリーと特徴
紅はるかは、特に甘いサツマイモを求める方に人気の品種。
その甘みの強さはあの安納芋を上回るほどとも呼ばれ、数あるサツマイモの品種の中でも最も甘いサツマイモとの評価を集めています。
食感も自慢の甘味を引き立てやすいしっとり系で、合わせて安納芋と双璧をなすほど人気を作り出していますね。
意外と栄養面に優れているのも忘れることはできません。
紅はるかにはヤラピンという整腸作用を高める栄養素が豊富に含まれており、サツマイモが持つ食物繊維と合わせて便秘の解消にも効果を発揮してくれるんですよ。
ちなみに紅はるかのおすすめの食べ方は、なんといっても焼き芋一択になります。
サツマイモの糖度はゆっくりと過熱することによって最大限高められるため、じっくり時間をかけて火を通していく焼き芋こそが紅はるかの最大の魅力である甘みを余すことなく引き出すことが出来るのです。
もちろんその甘みの強さを生かして、スイーツなどにも活用することも可能ですけどね。
ただし気になるカロリーの方は、そのずば抜けた糖度の高さ故100g当たり163kcalと中々高めになっていますね。
鳴門金時のカロリーと特徴
鳴門金時は、温暖な気候とミネラル豊富な土壌を持つ徳島で栽培されているサツマイモ。
関西圏ではポピュラーな高系14号を改良することによって作り出された品種で、こちらも主に関西圏にて消費されていますね。
食感は芋らしいホクホク感が特徴で、甘みはそこそこ強め。
煮物や焼き物など、おかず系の料理にも使えます。
また鳴門金時は、寝かせることで甘みが熟成されるという面白い特徴も備えています。
本来サツマイモ(焼き芋)の旬は秋ですが、冬を越えた1~3月まで待つことでそのおいしさを最大限まで高めることが出来るんです。
そういう意味では、鳴門金時は秋の食べ物というよりも初春にこそ美味しいスイーツと言えるのかもしれませんね。
ちなみにカロリーは、100g当たり132kcalとなります。
安納芋のカロリーと特徴
安納芋は、ねっとりとした柔らかな食感と蜜のような濃厚な甘みが特徴のサツマイモ。
紅はるかと並んで、特に高い人気を持つサツマイモの一つですね。
カスタードクリームのようなねっとり感が舌に良く絡み、ただでさえ強い甘みをさらに強く感じさせてくれます。
焼き芋はもちろん、その柔らかさを活かしてプリンやスイートポテト、タルトなどにしても楽しめますね。
ただしこの安納芋の調理法は、電子レンジの使用は厳禁。
じっくりと火を通すためにもオーブントースターなどで、時間をかけて加熱するのがオススメになりますよ。
ちなみにカロリーは、思いのほか高くなく100g当たりで142kcal。
同じく甘みの強い紅はるかよりは低めとなっていますね。
紫芋(パープルスイートロード)のカロリーと特徴
鮮やかな紫色が印象的なパープルスイートロード(紫芋)は、2000年代前半に開発されたサツマイモ。
ブルーベリーでもお馴染みの目に良い栄養素「アントシアニン」を多く含むという特徴を持っています。
その特徴的な色味と相まっておしゃれなカフェ、オーガニックレストランなどでの食事でも見かけることがありますね。
食感はホクホクとしていて、甘みは上記のサツマイモたちには及ばないものの紫芋の中ではトップクラス。
蒸かしてそのまま食べたりサラダに入れたり、その美しい色味を生かしてスイートポテトやタルトなどにしても美味しく頂けます。
カロリーは、100g当たり134kcalとなかなかの低カロリー。
豊富なアントシアニンの効果と合わせて、ヘルシーなさつまいもとしても評価されていますね。