チーズは3割脂肪で出来ているのに実は太りにくいってホント?驚くべきチーズの栄養効果!

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驚くべきことに、チーズはその成分の3割が脂肪で出来ている食品です

重さを基準にすると、100g当たりのチーズの中には30gもの脂肪が詰まっているという計算となるわけです。

ちょっと考えてみましょう。

重さの3割が脂肪でできている食べ物、これは果たして太りやすいのでしょうか、それとも逆に太りにくいのでしょうか。

自然に考えれば、それは言うまでもないことでしょう。

しかし、これはチーズについて知らない私たちが表面的な数字だけを持って出した”答え”に過ぎないのかもしれません。

「チーズとは何なのか?」それを理解すれば、導き出される”答え”は私たちの予想に反する、驚くべき物となりうるのかも知れないのです。

前振りが長くなりましたね。

チーズとは一体何なのか、チーズの脂肪と栄養が私たちの体にどんな効果をもたらすのか、それではその”答え”ついてこれからご紹介していきましょう。

チーズはめちゃくちゃ高脂質?

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チーズの成分は、大まかに言ってしまえば水分とタンパク質そしての3つで構成されています。

つまり水分を除けばたんぱく質と脂肪の2つだけ、ダイエット的には取っても役立つ栄養素と出来れば控えたい栄養素の2つが残りの成分のほぼ全てを占めることとなるわけです。

この2つの栄養素の関係は、両者の”割合”という面でも興味深いものがあります。

チーズに含まれるたんぱく質とチーズの割合は、一部の例外を除くほとんどの種類においてたんぱく質よりも”脂質の方が大きく”なっているのです。

つまり、太りやすい栄養素の方が多く入っているとなるわけですね。

いくつか例を挙げてみましょう。

例えばピザトーストなんかによく使うスライスチーズの場合では、100g当たりにつきたんぱく質が21.3g入っているのに対し、脂質は26.5gと約5g以上多い数字となります。

給食に出てきたりおつまみとしても人気のあるいわゆる6Pチーズの場合では、100g当たりにつきたんぱく質は20.8gで脂質は26.3gとこれまた脂質の方が多い数字。

さらにチーズケーキなどデザート用からおつまみ系などにも使われるクリームチーズに至っては、100g当たりにのたんぱく質はわずか8.2gしかないのに対し、脂質の方は33.0gと約4倍近くも多いのです。

以上をグラフにしたのが↓になります。

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さて、このチーズの脂質量ですが、果たしてこれは食品の中でも多い方なのでしょうか、それとも少ない方なのでしょうか。

この点についても少し見ていきましょう。

チーズの脂肪はお肉と同じくらい?

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チーズの脂質が多いのか否か、それを図るにはほかの食品と比較してみるのが手っ取り早いでしょう。

例えば、チーズの脂質量に近い食品ではどんなものがあるのでしょうか。

これにはまず、脂質の多い食品の代表格「肉類」が挙げられます。

とんかつやポークソテーなどに使われる豚ロース肉(脂質:22・6g)やローストビーフでお馴染みの和牛肩ロース肉(脂質:26.1g)、牛丼などに使われるアメリカやオーストラリアからの輸入牛薄切り肉(32・9g)などが特に近い数字を持っていますね。(鶏肉は最も脂質の多いもので手羽肉の14・6g、もも肉は14.0g

肉だけでなく、お菓子やお料理にも近い数値を持つものはあります。

例えばチョコレートケーキにはたった1カットでも30.3gもの脂質が入っていますし、そのままでは脂肪が多いというわけではなかった鶏もも肉もから揚げに調理することで、100g当たりでは24.48gとなんと10g以上脂質を増やすこととなってしまうのです。

この通り脂質量という点だけに目を向けてみると、チーズに並ぶ食品はかなり高脂質な太り易そうな食品ばかり、チーズ自体もダイエットとは不向きなハイリスクな食品と感じてしまうところです。

しかし本当にそうなのか、判断仕切るのはまだ時期尚早かも知れません。

次は肝心のチーズの脂肪・栄養の中身に目を向けてみましょう。

チーズの脂肪は良い脂肪?

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チーズの脂肪分は、その原料から乳脂肪とも呼ばれます。

この乳脂肪は牛乳の脂肪分を指す言葉で、チーズをはじめとした牛乳をもとに作られるあらゆる乳製品の脂肪分であると同時に、乳製品それぞれの風味・美味しさを支える重要な要素の一つでもあるものです。

例えばアイスなら、この乳脂肪分の割合に応じて氷菓・ラクトアイス・アイスクリームと言ったように乳脂肪分が多くなるごとに呼び方も変わり、その味わいもまたより濃厚になっていくといった仕組みですね。

またこの乳脂肪分には、調理用の油やお肉の脂肪といった通常私たちがイメージする脂肪とは少し異なる、”ある”特性が備わっている点も見逃せません。

脂肪とは本来、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸さらに多価不飽和脂肪酸の3つに分類される様々な脂肪酸によって構成される栄養素です。

これらの割合は食品ごとによって異なり、含まれる脂肪酸もそれぞれの有無は異なります。

例えばオリーブオイルなら一価不飽和脂肪酸の一つ「リノール酸」が多く含まれるとか、多価不飽和脂肪酸に分類されるEPAやDHAはサンマやサバと言ったお魚にしか含まれないといった感じですね。

それぞれの食品の脂肪には、それぞれの食品ごとの特長が生まれるということです。

では乳脂肪の特長とは何なのか、それは乳脂肪には太りにくい脂肪酸が含まれているという点が挙げられます。

乳脂肪の中には、「酪酸」をはじめとした短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸と言った脂肪酸が含まれており、これらは体内でエネルギーにされやすくなお且つ体内に蓄積されにくいという特徴を持っているのです。

つまり体に残らないから体脂肪にはなりにくい脂質、太りにくい脂質と言えるわけですね。

また、これらの脂肪酸を持つことは多くの栄養をバランスよくとるという面でもメリットになってくれます。

チーズにはEPAやDHAと言った魚固有の脂質こそないものの、ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸や乳製品特有の短鎖脂肪酸「酪酸」など幅広い脂肪酸を含んでいるため、バランスのいい栄養摂取のサポート役としても期待が出来るのです。

豊富なカルシウムがダイエットを助ける?

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チーズに含まれる栄養の中でも、近年大きな注目を集めているのが「カルシウム」です。

カルシウムと言えば、昔から骨の健康やイライラ対策などでも有名だった栄養素、子供の時にはカルシウムをとらないと背が伸びないなんて話もよく聞いたものですよね。

しかし、チーズに含まれるカルシウムの働きはどうやらこの程度には収まらないようなのです。

なんでも近年行われた研究よると、チーズに含まれるカルシウムには驚くべきことに「ダイエット」に効果があることが明らかになったというのです。

この研究は、アメリカのテネシー大学をはじめ様々な大学の研究でも行われたもので、まとめるとカルシウムには体脂肪の蓄積を防ぎ脂肪分解を助ける効果があるということ、そしてこの効果をサプリメントと乳製品で比較した場合には、乳製品の方がより大きな体重減少効果が得られたというのです。

またこれとは別に最近行われた研究では、チーズに含まれるカルシウムがコレステロール対策にも効果があるということも明らかになっています。

こちらの研究はデンマークの酪農研究財団と全国酪農委員会の支援を受けて行われたもので、アメリカの栄養学専門誌「American Journal of Clinical Nutrition」の12月号に掲載されたもの。

49人の男女を対象に実験を行った結果、チーズによる脂肪の摂取はバターによる脂肪の摂取と比べて悪玉・善玉コレステロールともに増えないことが分かったというのです。

またこの比較は通常の脂肪少なめの食事とチーズでも行われ、こちらでもチーズの方が悪玉コレステロールの増加が少ないことが明らかになっています。

この結果を受けて同研究では、チーズのカルシウムによっての排出が促されたことをコレステロール値低下の理由として結論付け、また脂肪の摂取量を減らすこととカルシウムの摂取を増やすためには、カッテージチーズやモッツァレラチーズと言ったフレッシュチーズを選ぶことを推奨し締めくくっています。

これらの研究結果が示す通り、チーズとカルシウムが持つダイエットへの効果、健康への効果は見逃せないものばかりです。

チーズと言えば脂質やカロリーにこそ目が行きがちですが、同じく含まれているカルシウムにもこれからは注目すべきかもしれませんね。

日本人はチーズをもっと食べるべき?

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チーズはその成分の3割近くが脂肪という高脂質な食品です。

それゆえにカロリーが高い、太りやすいというイメージが先行し、避けがちになってしまっている方も多いかと思います。

しかし今回ご紹介した通りチーズの脂肪には蓄積されにくい・太りにくいという特徴があり、そして同じくチーズに含まれるカルシウムには「脂肪の排出を促す働き」が備わっています。

チーズには確かに多くの脂肪が含まれていますが、その脂肪が持つ特徴、そして脂肪と同じく含まれている栄養素に目を向ければ、実はチーズは数字の印象ほど太りやすい食品では無いと言えるのではないでしょうか。

残念ながら日本人は、日常的にチーズを食べない民族と言われています。

国際酪農連盟の調査によると、日本人が1日食べるチーズの量はわずか6g程度しか無いのだとか。

世界消費量1位のフランスが、1日当たりで70gも食べていることを考えるとこの量がいかに少ないかはよくお分かりいただけるでしょう。

今回は「チーズは太りやすいのか」をテーマにご紹介しましたが、チーズは今回のカルシウムの例だけに留まらず豊富なたんぱく質など様々な栄養的メリットを兼ね備える食品でもあります。

ダイエットや健康といった個人個人の目標を達成するためにも、私たちはチーズは太りやすいというイメージを修正し、チーズとの付き合い方を見直し活かしていく道を模索する必要があるのではないのでしょうか。

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